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[386] 教室 no9
結花 - 2007年12月23日 (日) 22時44分

あたし

カズヤかの彼女になりたいと思ったんだ









今まで彼氏とかいなかったけど









そんなこと関係なしに


純粋に
真っ直ぐに











カズヤの彼女に


































なりたいと思ったんだ。




































































――――教室 no9――――



















































































































カズヤに

そうメールを送った後





結構な時間が過ぎた。





























あれ、

いつもは返信、10分くらいでくるのに












急いで送信BOXを開いて


それから今の時間を引いた。



























1時間を過ぎようとしていた。




























「あたし、舞い上がっちゃったのかな・・・」








































訳もなく

理由も分からないのに






涙が出てきた。
































改めて


カズヤのことすきだと実感したのに





























すきって言葉にしたとたん























それが幻だったんじゃないかって錯覚してしまう。



それと比例するように

カズヤからの返信はまだない。























「アヤカー飯くわねぇのかよー」

























一階からお兄ちゃんの声がして


バタバタと音をたてながら、










一回に降りてご飯を食べた。

今日は


うどん。

私の好きな、うどん。














ポケットの携帯はならないまま。






















































お兄ちゃんのすきなバラエティ番組が始まって


爆笑するお兄ちゃんを見て
あたしも噴出してしまった。








「なんだよ?」

「いや別に」


「ふーん。キモ」
「っ死ね」

「人に死ねって言っちゃいけないんだよ」


「死なないでおにいちゃん」



「わりいけど、今のはガチでキモかった」



「なっ












































携帯が鳴った


















































































着信











カズヤ



















































































「お兄ちゃん、ちょっとゴメン」

「ごちそうさまならごちそうさまっていえよー」



















すぐ通話ボタンを押した









「っもしもし」


「っはぁっごめんメール返せなくてっはぁっ」



「どうしたの?疲れてるの?」


「いやっあのっいっいま!」
「・・うん?」

「いまっそっそとでれるっ?はぁっ」











「そと?」












ガチャッとドアを開けて

そこにあったお母さんのサンダルはいて







家の門を開けて


そこには横になった自転車と










息を切らしてる


































カズヤがいた。













































「アヤっ」



「カズヤ?どうしてここに?」












「ねぇあのメール本当?」




そう咳き込んで

苦しそうに
けど
嬉しそうに

カズヤは言った。
























わけもなく




全く泣く理由なんてないんだけろうけれど















































一気に涙が頬を伝った









































「〜っ本当だよっ」


















































その瞬間に














右手が引っ張られ


























すぐあったかいとこにいった。











































「俺


今までたくさん彼女はいたよ

だけど


俺はアヤのことがスキだって気付いてから

アヤだけを見てきた


みやげだって
電話だって

ましてや
告白だって








全てが初めてだった







だけど
それを全てしても

叶わないくらいにアヤがすきなんだ




一方的にしたキスは謝る

本当に傷つけた


ごめん









だけど

たまらなく俺はお前がすきだ













こんな俺だけど

上手くいえねぇけど





すきだから









付き合うとかそんな軽いきもちじゃないけど







俺と付き合ってほしい」


































カズヤとあたしの家は



とっても遠い


けれどカズヤはあたしがメール送ってから


必死に急いで

自転車できてくれたんだ














あったかいところはカズヤの腕の中















ホッとする


汗ばんでるけど
そんなの気にしない






















答えはもうきまってる




















































あたしだってだいすきで




カズヤしか見られなくなりそう










不安なものなんて

全て吹き飛ぶくらい










すきだよ
















































「カズヤでいいんじゃなくて

カズヤがいいの



あたしと付き合ってください」






























カズヤは向き直って






キスもしないで












ギュットあたしの手をつないで
もう一回あたしを抱きしめた











「冷えるから

また明日な。


帰ったらメールするよ」














そういって


自転車にまたがり手を振って走り去っていった。


































あたし

本当にうれしい




これからの日々がたのしみだよ



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