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日本再生委員会 2016年08月12日 (金) 20時29分
 平和な日曜日の午後8時前。もうすぐ大河ドラマの時間というところである。

 ここは島根県出雲市。あの出雲大社で有名な都市である。山陰地方でも主要な都市として位置づけられている。
 この出雲市でもいつもどおりの日曜の夜が過ぎようとしていた。

 その時である。


「あれ? 何、急に」

 とある一般家庭のテレビ。それまで放送されていたNHKの番組が突然切り替わったのだ。

「すっげ……何、この人たち。ウケる」

 この家の娘と思われる10代後半の女の子が、前のめりになりながらテレビを見る。
 画面の中にいるのは6人の男たち。しかし、揃いも揃ってマッチョ、いや、マッチョというよりも筋肉隆々という言葉の方がふさわしいだろう。

「やだ、ちょっとカッコいい人ばっかりじゃない」

 母親と思われる女性が彼女の隣に座る。

 おもむろに、男性が一人喋り始める。

「日本の皆さん、こんばんは。日曜の夜はいかがお過ごしかな?」

「何、エラそうじゃね?」

「私の名前はダイキ。このたび、我々6人はとある方からの使命により、この国――日本を再生させる委員会、安直な名前だが日本再生委員会の担当となった。これから皆さんとは長い付き合いになるであろうが、どうぞよろしく」

「はぁ? 意味不明」
「なんなのかしら……テレビ欄にはそんなこと、書いてないわねぇ」

「おそらくこの放送終了後、日本が変わるための第一歩が踏み出されるだろう。どうか国民の皆さんも、死に物狂いでその変化についてきてほしい」

 ニヤリと笑う大輝。

「残りのメンバーと、本日の担当都市をお伝えしよう。まず、上段左上にいるのが北海道担当・亮だ。今日は根室市へお伺いする。
 続いて、上段中央は私、大輝だ。本日は栃木県宇都宮市にお邪魔する。
 上段右は東海北陸担当・慶吾だ。新幹線が開業して間もない金沢市へ伺う。

 西日本だ。

 近畿担当・優介。彼には今日、兵庫県姫路市へ行ってもらおう。
 続いて中国四国担当・鋭児。彼には島根県出雲市へ赴いてもらう。
 最後に九州沖縄担当・悟史。彼は長崎県長崎市へと行ってもらう」


 言っている意味がいまいちわからないのか、彼女たちはテレビの前で相変わらず煎餅を食べ続けている。


「それでは、日本の再生を願う」



 そう言うとテレビが切り替わった。


「何……?」



 その直後である。



 ズズズズドドドドオォォォォ―――――――ンンンンッ!!!




「きゃあああああああ!?」
「ママァ!!!」


 突然の爆発音、同時に大きく揺れる家。家具や電化製品がバタバタと倒れるが、すぐに揺れは収まった。


「何……?」

 彼らが恐る恐る外を見る。


「あ……あぁ……ああああああああああああ――――!!!」



 目の前に仁王立ちしているのは、先ほどテレビにいた「鋭児」だったのだ。



イサム   13nice!
 
<2> オレたちが、神だ 2016年08月12日 (金) 21時32分
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 激しく鳴り響くクラクション。飛び交う悲鳴、怒号―――。


 中国四国担当・鋭児は大混乱に陥る出雲市街地を仁王立ちで見下ろしている。既に彼の巨大な足に踏み潰された住宅からは炎が上がっており、その炎の光が彼の隆々と浮き上がる筋肉を妖しく照らしていた。

 鋭児が出現したのは出雲市の海寄りの地域――大社町と呼ばれる地域だ。そう、あの出雲大社がある地域である。
 鋭児はゆっくりと歩き始める。


 ゴバァァァァ――――!!!


 足が上空へと上がるだけで乱気流が発生し、踏み潰された住宅の瓦礫が舞い上がって行く。


「ぎゃああああああああ!!」
「助けてえぇぇぇぇ!!」


 鋭児の出現から間もなくして、一帯は大混乱に陥っていた。巨大すぎる鋭児の姿を見て恐れ戦き、逃げ惑う人々。
 気づいて逃げ始めても、巨大な鋭児の進撃から逃れることは不可能に近かった。


 ズズズズズウウウゥゥゥゥン!!!


 着地による凄まじい震動。一戸建て住宅がゴミのように踏み潰され、粉砕される。まともに踏み潰された人間たちは大地のシミとなって潰されていく。衝撃波が起きて、周囲の家々が吹っ飛んでいく。人も、自動車もだ。


「邪魔くせぇな」


 鋭児が軽く右足親指で千切ったのは、電線だ。


 バヂバヂバヂ!!


 メリメリメリ!! ズズズウゥゥゥン!!!


 火花を散らして千切れる電線。衝撃で電柱が根っこから倒れ、道路を塞ぐようにしてしまう。悲鳴を上げて逃げ惑う人々が退路を断たれ、さらに悲鳴を上げてオロオロと逃げ惑うばかり。


「オラ。潰すぞ?」


 鋭児は逃げ惑う人々に向かって足を踏み降ろした。



 ズズズズズウウウゥゥゥゥン!!!


 20人近くの人々があっという間に足の下へ消える。その光景を見て、鋭児はニヤニヤと不気味な笑みを浮かべるだけだった。


 次々と住宅を踏み潰しながら鋭児が向かった先は、他でもない出雲大社だ。既に参拝時刻は終了しているが、鋭児は遠慮なく“参拝”をさせてもらうつもりでいる。

 地響きを轟かせながら進む鋭児。


 バギバギ! ズゴゴゴォォォ……。



「あ?」



 足元を見ると、なんと鳥居を踏み潰してしまったのだ。


「あっちゃー。やっちまったな。ま、オレ様サイズじゃねぇ方が悪いんだ」


 自分が巨大なのを差し置いて平気で言いのける鋭児。参道の木々をメリメリと踏み潰しながら本殿へと向かう鋭児。途中、社務所から何事かと出てきた関係者が、巨大な鋭児の姿を見て悲鳴を上げる。


「ひゃあああああああああ!! な、な、な、なんだ、なんなんだぁ!?」


 ヤンキー座りで屈み、腰を抜かした関係者に顔を近づける鋭児。



「オレかぁ? オレは鋭児だ。



お前聞いてねぇのか?



 オレは日本再生委員会の中国四国地方担当なんだよ」




「に、日本、再生、委員会?」



「そ。お前テレビ見てなかったんだろ。ま、いいや。



そういうわけでよ、オレはここの神さんに挨拶に来たんだよ」




「こ、困る! そ、そんなデカい図体で……そ、それに、あ、あんなに木を滅茶苦茶にして、どうするつもりで……ヒッ!!」



 鋭児は指で神主なのか、男を摘み上げた。


「アンタさ……わかってんの、この状況……?」


「ひ、ひいいいい!」


 神主の股間がジットリと濡れている。失禁したようだ。


「グチグチうるせぇこと言ってると、潰すぞ」



「ひいいいいいいいいいいい!」


 鋭児は失禁した神主をポイッと投げ捨て、本殿へと再び向かい始める。やがて、本殿も鋭児の巨体が引き起こす震動によって揺さぶられ始める。


「へぇ……これが出雲大社か」



 出雲大社を見下ろす鋭児。出雲大社も立派な大きさを誇っているのだが、鋭児の前になれば随分と小さく見える。


 バァン!!

 バァン!!



 轟音と共に両手を合わせる鋭児。そして。



 「悪いけどよ、神さん。アンタが神さんなのは今この瞬間までだ。ここからは……」




  ズズズズゴゴゴオオォォォ―――――!!!!!



「オレたち日本再生委員会の6人が……神だ」



 握り拳の先には――破壊された本殿が無惨な姿を晒していた。



イサム   17nice!
<3> Re:日本再生委員会 2016年08月13日 (土) 02時47分
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鋭児様の活躍すごく興奮しました。出雲大社を壊したことで中国四国地方は再生が始まったんですね。私の住む近畿地方は姫路城や大阪城、清水寺や東大寺などの古い建造物がたくさんありますし、一方で高層ビルなど新しい建物もいっぱいあるので、早く近畿担当の優介様に再生していただきたいですね。お待ちしてます。
匿名巨望   1nice!
<4> Re:日本再生委員会 2016年08月13日 (土) 11時04分
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逞ましい筋骨隆々の巨人が一気に6人も…!しかもイケメン!鋭児様はもっこり大きいしw
この後どんな風に日本を再生していくのか楽しみです!
匿名巨望   1nice!
<5> Re:日本再生委員会 2016年08月18日 (木) 10時12分
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他の5人の活躍は。
匿名巨望   1nice!
<6> Re:日本再生委員会 2016年12月19日 (月) 19時26分
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続き期待してます
匿名巨望   0nice!




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