僕の心にもあるように 空にも穴が開くようだ 冷たい風が吹き荒れる中 厚い雲を押しのけて 青い穴がそこにはあった 彼もまた病んでいるのだろうか 君や僕と同じように 元には戻らない心の穴を 人の言葉で継ぎをあて 継ぎ接ぎだらけのイビツな心 次第に硬く醜くなる それでもまた穴は開く 青い穴はただ青かった 僕たちの穴もただ黒かった
風はいつ雲を流し 青い穴はいつ消えるのか 偽りの風が また空を元に戻すのさ 幾年もの木枯らしが僕を無粋な詩人にした 青い穴は閉じることなく 飛行機が白い帯を描いてゆく 彼は言う 開いた穴にも絵はかける 青い穴には白い道標を 黒い穴には煌く星を |