[246] 夕日の影の中で・・・ |
- さら - 2007年07月22日 (日) 22時30分
『 』・・・カービィ 「 」・・・僕
『夕日・・・綺麗だね』 帰りの途中、カービィが言った。 「うん・・・でも僕、夕日ってあんま好きじゃないなぁ・・・・」 ・・・僕は思わずそんなことを言ってしまった。
『え・・・?』 カービィが不思議そうに僕を見た。 『なんで?夕日ってこんなに綺麗なのに・・・』
「だってさ、夕日が沈んじゃったら暗いし、すぐに遊びをやめて 家に帰らなきゃお母さんに怒られるし・・・」
カービィがふきだした。 『あはは!それもそうだよねぇ!!なんか君らしいや!』
カービィが笑うと僕も自然に笑ってしまう。
僕は、ぼそっとしゃべった。 「僕、カービィが羨ましいよ・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『えぇーーーーー?!なんで僕が?羨ま・・・・?』 カービィはビックリしている。
「だってさ、僕の話をいっつも聞いてくれるし、 いつもニコニコ、星の戦士で強くてみんなからも好かれてるし・・・・」
カービィは少し黙ってから小声でしゃべった。 『そう思っているのはこっちの方だよ。僕は全然強くないし、 いつもニコニコでもないし、君の方こそ僕の話を聞いてくれるし・・・・』
『君は最高の友達さ!』
僕はなんだか心があったかくなった。 「こっちこそ君は最高の友達さ!」
2人はにっこり笑い別れ道で「『バイバイ!』」と、 手を振った。
夕日に照らされながら・・・・・
END
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