[15] 10年ぶりです、こんばんは! |
- ターさん - 2013年08月26日 (月) 02時11分
本の感想を。 「ディープゾーン」 作・ジェイムズ・M・テイバー 訳・加賀山卓朗 早川書房
恐いもの見たさかなあ・・・ 洞窟探検なんか、前にも、「嫌いだ」と書いた覚えがあるが 結局買って読んでる。
メキシコの巨大洞窟が舞台なんだが、微生物学者・ダイバー・登山家のハリー・リーランドという女性が中心で活躍。 BARDA(生物医学先端研究開発局)、政府、軍、CIAとか薬剤会社などが絡まりあって進んでいく。 ある笑えるような出来事で、軍の中にどんな薬も効かない病気が広がっていく。潜伏期間も短く、感染力がが半端じゃ無いその病気はあっという間に何百万人に広がる。軍の中から外へ広がったらパニックを引き起こすのは間違いない。外に漏れる前にその治療に必要な薬を作るため、一時開発されかけ効果があるのではないかという薬に必要な微生物を採ってくる任務。 潜ったり、登ったりが出来る医療、微生物、古人類などの分野を専門にしている5人がチームを組んで大洞窟に入っていく。 が、1人は出だし直ぐ死んじゃう。 昔みたいに長い長いロープで崖を降りるなんてのは無く、スパイダーマンになれる手袋やブーツ、開発された最新装具に助けられながら、降りて降りて、登って登って、硫酸の湖を迂回してと・・・ああ、嫌だ嫌だという冒険を1つ1つクリアーして進んでいく。やっぱり読んでて一番怖かったのが、水の流れるトンネル、吸える空気のある空間がドンドン狭まり、顔を上向けて、耳まで浸かり、鼻だけ出して・・・ ウワッ!ウワッ!もう嫌だ。止めてー。 転んで水中で荷物探そうとすると、結んでた紐が足に絡まり、空気があった空間は何処だったか方向が分からなくなる・・・
半分過ぎたあたりでもうチームのメンバー3人がいなくなる。 「こんなのあり??」 「死んだのは嘘で、すぐ何処かで出て来るわ」と思いながら読み進むが期待は裏切られ・・・
結構、面白かった。 作者自身も登山家・洞窟探検家・ダイバーだそうだ。
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