[2] 「缶詰」(文学座) |
- さちこ - 2003年06月19日 (木) 15時08分
社長退陣決議書に対抗するために、伊香保温泉の旅館にこもり、作戦会議を開く社長とその腹心の部下2名。 ちょっとした旅館の勘違いと、三人の悪戯心から物語は急展開。 悪乗りが過ぎた三人は引くに引かれぬ状況に追い詰められ、そして肝心の社長退陣決議の日にちは愈々迫る。
といったあらすじ。 途中展開はドタバタのギャグとテンポのよさ、また時折挟まれる「下り坂の中年の悲哀」的なシーンにしんみり。 100マイル?だったかな。途中に挿入される歌はとても良かった。 だけど、ラストの唐突さは、おもちゃ箱をひっくり返したままで、いきなり幕、といった感じでハテナ。 結局3人がどうなったのかもわからない。 ハッピー/バッドに関わらず、なんらかの結末を示唆をする台詞、シーンもない。 あったにせよ、私は見落とした。 気付かないような示唆のされ方をしても、こちらとしては戸惑うだけ。 私の鑑賞姿勢の問題かな。
途中までが楽しく鑑賞できただけに、ラストの唐突さとあっけなさは勿体無い。 けれど、ラストできっちり落としてくれなかったので、私としては今回の作品に対してはあまり良い感想はもてない。
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