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[1] 「煙が目にしみる」(鈴置洋孝プロデュース)
さちこ - 2003年04月11日 (金) 11時44分

劇を観てきました。(2003/4/6/Sun)

「煙が目にしみる」(鈴置洋孝プロデュース)
原案…鈴置洋孝
作・演出…堤泰之
出演…鈴置洋孝
   内海賢二
   麻生美代子
   他

火葬場でこれから荼毘にふされる二人の男(いわゆる幽霊)と、彼らの家族、関係者のお話。
劇中の麻生さんの台詞に、なんとなくこの話のキモがあると思ったので紹介。
つても、聞き覚えてるだけだから、まあこんなニュアンスだったよ、て感じで。
「死というのは本人の問題ではなく、またその家族だけのものでもない。死者が生前に関わった全ての人のものだ。死を独占し一人で嘆き悲しんではいけない。死者が生前に関わった全ての人と共有すべきものである」
的な。内容だったと…。

まあ、「死者と遺された者たち」のお話なわけです。
つても、そんなに堅い話ではなく、コミカルに話は進行。
出演者の人たちも茶目っ気たっぷりに自分の役を活き活きと演じ、劇中世界にぐんぐんと引き込まれます。
ユーモアで心を浮き立たせ、押さえる所ではきっちり押さえてホロリと涙。
笑いと涙の相乗効果で、見終わった後はなんだか心が軽くなる。
このお話にはとてもやさしくやわらかな愛があると思った。
お話全体を覆う雰囲気がギスギスしていない。
死というテーマを扱いながらも、ユーモアを交えることで決して重くなりすぎず、ポイントでちゃんと締めているからただのコメディにもならない。

死を扱ってしまうと、どうしても暗く重く深刻になってしまう傾向にあるけど、やっぱ観てて疲れるんだよね笑。
「死ってなんだ!生きるってなんだ!考えろ、考えろ!!」って脅迫されてるような圧迫がズォーンって畳み掛けてくる作品てのはよくみる。
んで、そういったのがいわゆる「名作」として挙げられたりする。
まあそゆのって「いかにも名作」って風格というかオーラをムンムン出してるからね。笑
でも、フランス料理のフルコースってのは味わうにもマナーが気になったりで肩肘張って気疲れしちゃう。
そんなんよりは定食屋の美味しい定食を気楽な雰囲気で味わいたい。
その方が「雰囲気」に惑わされること無く「料理そのもの」を味わえるし。

この作品はとてもバランスよく、90分という枠を有効に使っていると思った。
きっとこれが長すぎるとまた冗長に感じてダレちゃうんだろうね笑。
出演者同士の息も合い、テンポよく進行し、飽きさせることなく90分間の別世界につれてってくれる。
カーテンコールで別世界の扉は閉まり、客電が灯って私は日常に帰ってくるわけだけど、それで終りじゃないんだよね。
その90分、てのは心をジワーと潤ませてくれて、とてもやさしい気持ちにさせてくれる。
映画も演劇も「娯楽」でいい。「文学」はたまにで良い笑。
日常のストレスでささくれて干からびて小さく固まっちゃってる心に栄養を与えてくれて、やさしくやわらかくほぐしてくれるのが「娯楽」であり、笑いだと思う。
そういった意味で、今回の作品は「娯楽」としてとてもよい出来だと思った。



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