[87] 僕らの旅ー必ず僕は会いに来る編ー |
- バスケット - 2004年10月03日 (日) 14時28分
あと、一週間。 まだキキには言っていない。僕は、広い大地の上に立っている。風が吹く。雲ひとつない空。とてもきれいだ。僕は遠くを見つめる。ここからはあの城が見える。そう、あそこに行ったら戻って来ることができないといわれている「禁断の城」が見える。その城の所に僕が行かなくてはならない。父は、僕の力であの城にいる、神官を倒せることができると言ったんだ。僕の力で。。。? まだ詳しくは聞いてなかったけど、父は最後に僕に言ったんだ。「いいか、15歳になったら戻って来い!いや戻ってこなければならないんだ!!いいか、村の皆のために必ず戻ってくるんだぞ!!」 涙が込み上げてくる。怖くて怖くて12歳の僕があんな頃に行くなんて考えられないことだった。 つづく
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