Apple − 明るく生きるパーキンソン病患者のホームページ − Active Parkinson's Patients'
Library on E-net
脳外科の先生が質問に答えてくださいました |
このコーナーでは、DBS手術の第一線で活躍していらっしゃる脳外科の先生が質問に答えてくださったものをご紹介しています。どうぞご活用下さい。2007.09.10 DBS専用掲示板から独立 |
DBS専門医Q&AのTOPへ戻る |
[13] DBS手術について名前:づかぽん
MAIL |
はじめまして。 DBS手術について、質問させてください。 私の母は66歳で、約9年前にパーキンソン病と診断され、投薬治療を行っています。 発症初期は手の振るえだけで、日常生活には支障がなかったものの、症状が進み、ここ数年、足がすくみ転倒することが多く、自力歩行が困難な状態になってきました。 現在の症状は以下のとおりです。(2007年10月時点で、担当医からパーシンソン病の段階4と言われました。) ・朝(5時-8時)は、比較的歩行や食事が一人でできる。 ・薬の副作用のせいか、足のむくみと日中眠ることが多い。 ・手の振るえもあるが、足がすくみ転倒することが多くなった。 (多少介助すれば、自力で歩行、トイレ、お風呂等に入ることができる。) ・寝返りを自力で行えない。 ・会話を理解し、しゃべれるが、言葉が出てきにくく、また聞き取りにくい。 ・幻覚や痴呆の症状はない。 先日(11/13)、テレビ朝日で放送された番組でDBS手術のことを知ったのですが、66歳の母でもこの手術で自力で日常生活が送れるようになるのでしょうか? また、手術や治療費についても、教えていただければ幸いです。 ※母はパーキンソン病の特定疾患の認定を受けています。 ※国民健康保険に加入。 以上、よろしくお願いいたします。 日付:2007年11月15日15時35分 |
[14] DBS 名前:KTSS2007年11月17日10時54分DBS治療はオン・オフのあるかたは十分治療の対象となりますが、効果には限界 があります。それは原則としてオンの状態はそれほど改善しないということです。 オフの状態をオンの状態に持っていくことができます。オンの状態をそれ以上に することはなかなか困難です。治療直後はオンの状態も良くなりますが1年ぐら い経ちますと元に戻ってしまいます。 DBS治療はすくみ足・転倒しやすさは軽度改善しますが、すごく良くはなりませ ん。 声の大きさと喋りにくさもすごく良くはなりません。 薬の副作用である足のむくみ、日中の居眠りはよくなります。 現在のオンの状態が1日の内で延長すれば満足であれば手術を受けられるといい と思いますが、オンの状態をもっと良くしないと意味がないと思われるときには 手術を受けられても術後に不満が残ると思います。 治療費は特定疾患認定を受けておられれば収入によりますが、原則として全治療 で10万円以内と思われます。ただし個室料などは対象では有りません。 |
[15] ありがとうございました。 名前:づかぽん2007年11月17日16時19分早速の回答、ありがとうございました。 DBS手術でパーキンソン病が完治するもの(またはそれに近い状態)ではないと認識していましたが、ステージ4の段階でもDBS手術が可能であるか確認させていただきたく、質問した次第です。 というのも、先日テレビで見たDBS手術を受けた患者さんの術後の様子が、大変良い状態に回復されていたので、母にも有効なのでは・・と思ったからです。 今後は、ご回答を元に担当医の先生とDBS手術について相談し、最善の治療方法を検討していきたいと思います。 お忙しいところ、本当にありがとうございました。 |
こちらの関連記事へ返信する場合は下のフォームに書いてください。 |
さらに先生に質問される場合はメールで受け付けます。ここをクリックして質問メールを送ってください。 |